広島回顧旅 その② 三輪酒造編

7:30の便で那覇を飛び、福岡に9時着。

博多駅で無事新幹線チケットも発券。沖縄ではJRがないから前もって発券できないのが不便だけど、そういうのも経験。空港から主要駅が近いのは便利だねえ。

博多駅のお土産屋さんを早速ウロウロして、久しぶりの新幹線に乗り込み。

1時間半で福山駅へ。

4年ぶりの再会に全然郷土料理ではないインドカレーを食べて(友人は幼少期インドに住んでいたので!というのは偶然だけど)築400年の福山城はあいにく入れなかったけど、

車で1時間の神石高原へ。

冬は氷点下10度まで下がるそうで、、1番寒かった冬は氷点下16度。。

札幌で経験した1番寒い気温と同じじゃないかあ。。。広島ってそんなに寒いところあるんだね。。でもその寒さがお酒作りに必要だそうで。。


さて着いてみたら、、お寺さんと勘違いされる門構えと、、

なんと伊能忠敬が第5回目の測量旅の時に泊まったそうで、、

だって、三輪酒造は1716年から300年以上続く老舗で、三輪くんは15代目杜氏だった!!

というのも、友人になった時は、会社勤めでサックス吹きで絵描きだったもんで。。

実家を継いで以来、父の日もプレゼントは三輪酒造さんから送ってもらってました。

友人に杜氏がいるって中々ないね。

最近は閉じてしまった蔵元が多い中、地道に努力して伝統を繋いでいる、これぞ文化継承で

芸術だなと思った。


”長い”と言われる酒蔵の説明をしてもらい、いやいや、私には面白かったですよ。

良いお酒とは、、音楽というと”倍音が多い”ということだそうで、

これを聞いてポカーンとなる人と分かれるのが面白いそうです。。

写真で見るよりずっと大きくて迫力があるのが酒蔵。

そして製麹室は、立ち入り禁止。

たまたま数日納豆は食べていなかったけど、菌が入るとダメらしいです。

納豆大好き人間は酒造りは無理です。。納豆菌ってすごいんだね。。


発酵と腐敗の違いを教えてもらったけど、、同じことで、、

発酵は人間にとって都合の良いもの

腐敗は人間にとって都合の悪いもの

だそうです。。

納豆、キムチ、ヨーグルト、大好きな私としては、都合の良い方の発酵側に

お世話になってます。。

三輪くんの尊敬するところは、自分の出来ることを酒造りにも発揮している、

デッサンも勉強し直して、酒蔵を精巧に描いたり、、コロナ前はジャズライブも開催したり、

それでいて、江戸時代にやっていた製法をチャレンジしたり、、

お酒を売り出す(ブランド化する)はアーティストを売り出す事務所みたいだなと

言ってました。蔵元がアーティストで酒屋さんは事務所。

なるほどね。

大切なこと、、1番は”仲睦まじく”と書いてる。

お祖父さんのユーモアがあちこちに散りばめてあって、三輪くんにも受け継がれているなあと。


10月からは酒造りが始まるので、今はそのスケジュール作り中。

いやあ、、3月までは休みなし。。

機械が導入されているとはいえ、肉体労働が主なのでね。。


この煙突が象徴的でした。

300年以上続く理由のひとつには、この場所が災害に強いということ。

雨が降っても、洪水にならず、蔵が流されたりしたことがなく、

土地って大事だということを改めて感じました。。

そして途中何度か途絶えてしまったことがあっても、養子を迎えたり、なんとか

繋いできたという情熱。


蔵のすぐ横にお店もあります。 ”シンライ”と読みます。

大人買いしましたよ。もちろん。


この日は会えるのを楽しみにしていた奥様とお子さんたちはいなかったのですが

写真は写るのが苦手だけど撮るのが上手なお母様に撮影してもらいました。


ブラタモリ風な写真だ。

長年の友人は、時代が色々移り変わっても、大事なところが変わってない。

今回も三輪くんの生き方、考え方、行動力、ユーモアにとってもいい刺激をもらった

私です。。いやあ、、再会できてよかった。こんな歴史を背負ってるわりに

楽しんでいる。。杜氏だけど、お酒に弱いのがいいね!

これからも素敵なご両親と奥様と4人の息子さんと一緒にこれからも健康で幸せにお酒作り

頑張ってねー!お酒買って応援します。

貴重な経験をさせてもらってありがとうございましたーー!


この後、杜氏の三輪くんは、、福山で

サックスのレッスン受けにいった!!笑

そこがまたいいお酒作りに繋がるんだろうね。

片道1時間を2往復ありがとう!!



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